旅行コラムニスト
海外渡航取材回数200回超。
独自の視点から発信される
現地の情報・楽しみ方は多くの読者の支持を得ている。
「お値打ちシリーズ」「1週間シリーズ」など、海外に関する
著作は30冊を越える。
「改訂版お値打ち香港」(メディアファクトリー)が好評。


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「改訂版お値打ち香港」(メディアファクトリー)が好評。

実は香港歴は長く、初めて行ったのは13歳。なので、4半世紀以上ということになる。もっとも「歴」は長くても、毎年行っているというわけではないので、自分より詳しい人はたくさんいる。そういう人たちの「最新香港」の文章を読む機会があったりすると、「また変わったんだ」とか、「狭い香港を、どこまで変えれば気がすむというのか!?」なんていうふうに思ったりする。この「変わったんだ」という感覚、これは「4半世紀香港」だから感じることができる。
「歴」が長いということは、変わってしまったものと同時に、「変わらない香港」というのもわかる。その昔「違法なものはもちろん、あらゆるものが取引されている」と観光客から恐れられていた、重慶マンション。今では誰もが容易に立ち入るようになったとはいえ、怪しい佇まいは昔のまま。怪しいと言えば、九龍城もそう。「悪の巣窟」と呼ばれたあの建物は、残念ながら取り壊されてしまったけれど、エリアは今も変わらず「庶民の町」。観光客相手ではない、計り売りのお茶屋や漢方屋。豚の脳みそなどを食べさせる名店など、まったく観光客など相手にしていない(つまり観光化されていない)ムードを放つ一角がちゃんと残っている。そんな香港を歩くのが好きだ。
新しくなった香港、それは香港の西洋化とでも言ったらいいのか。「らしさ」が無くなっていくような気がして。だけど今はまだギリギリなところで発展目覚しい「近代の情景」と、歴史的風情の残る「香港の町並み」が隣り合っているのも事実。この微妙なバランスの中を歩くときに感じる不思議な感覚。そんな感覚を与えてくれる香港が好きで、これからも「歴」を重ねていくのだと思う。(だけど、香港で最も好きなのは、スタンレービーチの端っこの観光客のいない秘密のビーチで裸足になって、ビールを“シュポッ”・・だったりするんだけど)・・・。